【ペーパー磨き不要】ヘッドライトの黄ばみを自分で簡単に取り除く方法

車は購入してから3~4年経ってくると、ヘッドライトが黄ばんだり、くすんできたりしてしまいます。

我が家のエルグランド(E51、10年落ち)のヘッドライトもそれなりに黄いろくくすんできてしまいました。

ライトの光量(道路を照らす明るさ、車検のチェック項目にもある)に影響が出るほどではないのですが、見た目的にヘッドライトはクリアで透き通った透明な状態のほうが気持ちがいいものですよね。

どうすればいいのか色々と調査検討した結果、紙やすりなどは使わないヘッドライトの磨き(Linda HD-1、化学成分で表面の劣化皮膜を溶かして落とすタイプのヘッドライトクリーナー)に挑戦してみることにしました。

DIYヘッドライト磨き施工前

DIYヘッドライト磨きの再施工

写真を見比べてみてもらうと分かるのですが、作業後はヘッドライトは見違えるほどスッキリクリアに。

作業時間は約60分(両方)、予算はたったの980円(送料込み)で、ここまで艶のあるクリアなヘッドライトにすることが出来ました。

今回は、ヘッドライトに黄ばみやくすみが出てしまう原因や、ペーパーヤスリを使わないヘッドライト磨きの具体的な方法について、写真付きで詳しくお話していきます。

スポンサードリンク






▼おすすめ記事▼


車内灯(ルームライト)が消えなくなる原因とその対処法まとめ
【完全保存版】自動車カーエアコンの冷媒ガスを自分で補充する方法
バッテリーのサルフェーションを除去する3つの方法
車の飛び石小キズのDIY塗装修理(サビ落としからタッチペンまで)
高速でハンドルが小刻みにぶれる13の原因まとめ

ヘッドライトの黄ばみやくすみの3つの原因について

黄ばみ取りの具体的な方法についてお話する前に、ヘッドライトが白くくすんでしまう3つの原因についてお話していきます。

材料のポリカーボネイトの劣化

最近の車のヘッドライトの透明なカバーの部分は、ポリカーボネイトという透明で衝撃に強い樹脂で作られています。

ただ、このポリカーボネートという素材は樹脂製品であるため、油分が付着するとそれを吸着してしまうため、それが黄ばみやくすみの原因となってしまいます。

これがヘッドライトのポリカーボネイトそのものが劣化変性してしまい、黄ばみくすみとなる原因の一つです。

ハードコート層の剥がれ

メーカーではポリカーボネイトの油分による劣化変性を防ぐため、ハードコート処理を施すのが一般的になっています。

ただ、厄介なのがこのハードコート処理で、メーカーや車種によってその強度や耐久性に差があります。

基本的にはハードコート処理が剥がれたりしていなければ、ポリカーボネイト自体は透明感を保つことができるのですが、特に屋外に保管している車はそのハードコート層が剥がれてしまったりします。

そうなってくると、先ほどお話した通り油分によるポリカーボネイトの劣化変性が進み、ヘッドライトのくすみが発生してしまいます。

ハードコート層の細かな傷

ただ、先程お話したハードコート処理の剥がれについては、それほど心配しないでいい要因です。

それより黄ばんだヘッドライトでよく見られるのは、そのハードコート層そのものに小さな傷がたくさんついてしまっていて、それが太陽の光を散乱させてしまうためにヘッドライトが黄ばんで見えてしまうという状態です。

特に洗車機で車を洗っている人は、このような状態になることが多いように思います。

最近流行っている紙やすりやピカールなどで磨くとヘッドライトがピカピカにキレイになるというは、その傷んだハードコート層が除去され、透明で劣化していないポリカーボネイトだけになるからです。

ただ、この状態のままだと、ハードコート層がない状態なので、油分が直接ポリカーボネイトに付着してしまうため、2~3ヶ月ほどでヘッドライトのくすみが復活してしまいます。

ですので、ヘッドライトの黄ばみ取りをしたあとは、ハードコート層をもう一度作ってあげることが重要であることを覚えておきましょう。

DIYヘッドライト磨きに必要な物

ここからは、DIYヘッドライト磨きに必要なものについてお話していきます。

ヘッドライトクリーナー

ここまでの話をまとめると、まずはヘッドライトの黄ばみを自分できれいにし、その後、黄ばみが発生しないような工夫を知なければならないことが分かってきました。

例えば、その方法でヘッドライトの状態が1年間続くということであれば、年に1回程度の黄ばみとり施工で、きれいなヘッドライトを維持できるということになります。

そこで今回はまず、実際に薬剤を使って黄ばみを落とし、その上に劣化防止用のコーティングを施工するタイプの市販品(Linda HD-1、業者が使うもの)を使って、自分でヘッドライトの黄ばみを取りに挑戦してみることにしました。

HD-1ヘッドライトコーティングシステムのクリーナー(1液)

市販品は5000円(20台分)ぐらいするのですが、DIY向けに小分けされたクリーナー(1液)とガラスコーティング(2液)のセットが980円(送料込み、楽天市場)で販売されています。

HD-1ヘッドライトコーティングシステムのガラスコーティング(2液)

今回はその小分けセットを購入して使うことにしました。

マスキングテープ

ヘッドライトの周りをマスキングテープで保護する

ヘッドライト磨きを行う前に、ヘッドライトの周りが汚れてしまわないように、マスキングテープを貼り付ける必要があります。

マスキングテープは、ホームセンターなどで100円ぐらいで購入することができます。

一般的な幅のものでOKですので、準備しておきましょう。

布やタオル

ヘッドライトの黄ばみをふき取ったクリーナー

ヘッドライトクリーナーでヘッドライトを磨いて行く際に、汚れを水で濡らして固く絞ったタオルなどを使って拭き取る必要があります。

家にあるような布やタオルでOK(今回はマイクロファイバータオルを使いました)ですので、準備しておきましょう。

水道(またはバケツ)

ヘッドライトクリーナーを拭き取ったタオルは、その都度水洗いをしますので、水道の近くで施工することをおすすめします。

水道が近くにない場合は、バケツなどに水をくんでおきましょう。

ティッシュ

ヘッドライトにガラスコーティング液を塗る

ヘッドライトをクリーニングした後、ガラスコーティングする際に、ティッシュに液を含ませてヘッドライトをコーティングしていきます。

ティシュは1~2枚ほどあればいいので、家にあるティッシュを準備しておいてください。

ヘッドライトの具体的な磨き方

ここからは、ヘッドライトの具体的な磨き方についてお話していきます。

ヘッドライトの周りをマスキングする

まず始めに、ヘッドライトの周りをマスキングテープで保護していきましょう。

ヘッドライトの周りをマスキングテープで保護する

クリーナー(1液)を塗り広げる

次に、クリーナー(1液)を手袋に適量取り、それをヘッドライトに塗り広げていきます。

1液を手袋にとって塗り広げる

ゴシゴシと擦らなくても塗り広げるだけで黄ばみが浮き上がってきます。

その後、水を固く絞ったタオルでクリーナーをふき取ります。

ヘッドライトの黄ばみをふき取ったクリーナー

するとびっくりするほど黄ばみがタオルについています。

この作業を4~5回程度繰り返していくと、こんな感じでヘッドライトがどんどんきれいになっていきます。

施工前

ヘッドライトの周りをマスキングテープで保護する

ヘッドライト磨き1回目

ヘッドライト磨き1回目

ヘッドライト磨き2回目

ヘッドライト磨き2回目

ヘッドライト磨き3回目

ヘッドライト磨き3回目

4回目

ヘッドライト磨き4回目

写真ではなかなか分かりにくいですが、この段階で結構クリアな状態に仕上がってきています。

ただし、びっくりするほどクリアで透明かと言われると、もう少し物足りない感じです・・・。

ガラスコーティング(2液)を塗る

次は、ガラスコーティング(2液)を折りたたんだティッシュに含ませて、ヘッドライトに塗っていきます。

HD-1ヘッドライトコーティングシステムのガラスコーティング(2液)

ヘッドライトにガラスコーティング液を塗る

このときのポイントは、ティッシュにたっぷりとコーティング液を含ませ、液垂れしない状態で塗っていくという点です。

液が足りないと塗りムラ(白っぽい感じになってしまう)ができてしまいますので、たっぷり目にティッシュに含ませて塗っていきましょう。

ガラスコーティング材を塗り終わったヘッドライトがこちら↓↓

ヘッドライト黄ばみ取り施工後

クリーナーで黄ばみを取った後よりも、ガラスコーティングを塗った後の方が断然クリアで、透明感が出ました。

ヘッドライト黄ばみ取り施工後(横)

横から見ても、以前のような黄ばみはほとんど見られず、驚くほどクリアな状態に仕上がりました。

たった1780円でここまできれいに出来て、大満足です。

DIYヘッドライト磨きの耐久性の検証結果

とここまでは、紙やすりやピカールなどを使った他のDIYヘッドライト磨きの方法と大差はない結果になっていますが、気になるのはこのクリアな状態がどの程度維持することが出来るのかということ。

実際に施工半年後のヘッドライトの状態を撮影しましたので、施工直後の状態と比較してみることにしましょう。

施工直後

黄ばみ取り施工後

施工から半年後

DIYヘッドライト黄ばみ落とし施工半年後

写真で比較すると施工半年後の方はよ~く目を凝らしてみると薄っすらと黄色っぽさが出てきていることがわかりますが、施工前の状態に比べると施工半年後の方がまだまだきれいな状態です。

紙やすりやピカールなどで単に汚れたハードコート面だけを取り除いてしまう方法であれば、3ヶ月ほど施工前の状態よりも黄ばんでくる事が多いので、半年後でもこの状態を保っているのであれば、なかなか優秀だと言えるのではないでしょうか?

施工から1年後

DIYヘッドライト磨きから一年後

これがDIYヘッドライト磨きを施工してから約1年後の状態です。

施工後一年も経ってくると、駐車場などで新品の車が横に並んだ時に、私の車のヘッドライトの黄ばみ具合が目立ってきているなぁと感じました。

だいたい1年後のこのヘッドライトのレベルで、1年前のヘッドライト磨きを行う前の状態と同じぐらいになった(もとに戻った)という感じなので、このヘッドライト磨きの耐久性は約1年前後だということが分かりました。

一般的な研磨剤でヘッドライト磨きを行なってしまった場合、1年後には施工前の状態よりも透明度が落ちて黄ばんでしまうことがよくありますが、この方法であれば施工から1年後に元の状態に戻るだけということが分かって、ほっと一安心です。

DIYヘッドライト磨き再施工の効果は?

ここで気になることと言えば、もう一度DIYヘッドライト磨きを行えば、どれ位ヘッドライトがクリアになるのかということではないでしょうか?

そこで、前回の施工から1年後に、もう一度同じようにHD-1を使ってDIYヘッドライト磨きを行なってみました。

DIYヘッドライト磨きの再施工

DIYヘッドライト磨きの再施工(1年後、横)

この結果には私が一番驚いたのですが、一年前の1回目の施工より、今回の2回目の施工の方が、ヘッドライトがクリアで透明、つややかになっていることが分かります。

今回が2回目のDIYになるので施工かかる時間も両方のヘッドライトで1時間程度と短時間で完了しました。

ここまでの結果をまとめると、HD-1というヘッドライト磨きを使えば一年間で約1000~2000円の出費と、多少のDIYに対する労力でヘッドライトをクリアに保っていけそうですね。

最後に一言

今回は、車のヘッドライトの黄ばみやくすみ(曇り)を除去防止する方法まとめについてお話しました。

ヘッドライトの黄ばみやくすみは、市販品で簡単に取り除くことが出来ます。

是非この内容を参考にしてみてくださいね。

それでは!

タイトルとURLをコピーしました