軽トラックや軽バンなどの軽自動車は、10万キロ以上の過走行になってくると、徐々にエンジンオイルが減ってくるようになってきます。
エンジンオイルが減ってくるとエンジンが故障してしまったのだと思って驚いてしまうかもしれませんが、5000~10000kmで1L程度のエンジンオイルの減り方であれば問題ありません。
エンジンオイルがレベルゲージの「L(最低ライン)」を下回ったタイミングがエンジンオイルの交換時期に近ければそのままオイル交換してしまえばOKですが、次回のオイル交換の予定時期がまだまだ先となっている場合、エンジンオイルを交換するのではなく、継ぎ足し補充するという方法も検討してみるといいでしょう。
エンジンオイルを補充するだけであれば、その継ぎ足し量は1L程度で済みますので、エンジンオイルの費用を節約することが出来ます。
そこで今回は、過走行の軽バン(ハイゼット)にエンジンオイルを補充する具体的な方法について、写真付きで詳しくお話していきます。
エンジンオイル補充に必要なもの
まずはじめに、エンジンオイル補充に必要なものについてお話していきます。
エンジンオイル
補充するエンジンオイルは、ホームセンター等に売られているものを購入すればOKです。
特に軽バンや軽トラックの場合、メーカーが指定する粘度(10Wー30など、「車名 エンジンオイル 粘度」などで検索すれば調べることができる)のものであれば、同一銘柄でなくても、どのメーカーのオイルを補充しても、それが原因でエンジンが故障するということはほとんどありません。
というのも、値段が安くて、10Wー30という粘度のエンジンオイルは基本的には鉱物油で、かつ余計な添加剤も配合されていることが少ないため、異なる銘柄のオイルが混ざってもその潤滑作用に悪影響が出にくいからです。
逆に、低粘度のエンジンオイルが指定されている低燃費車やハイブリッドカー、逆に高粘度のエンジンオイルが指定されているスポーツカーなどの場合は、同一銘柄で同一粘度のものを継ぎ足す必要があります。
今回のような軽バンや軽トラックであれば、そこまで神経質になる必要はありませんので、ホームセンターなどで車用の価格の安いものを購入しておきましょう。
オイルジョッキ
エンジンオイルを補充する際、エンジンルームを汚さないようにするため、またオイルの補充量を調べるために、オイルジョッキを使います。
例えば、4L缶のままエンジンオイルを補充してしまうと何L補充したのかわかりませんが、上記のような感じで一度オイルジョッキに移してメモリを確認し、それからエンジンに補充すればエンジンオイルの補充量がはっきりと分かります。
ちなみに、ホームセンターなどでは1Lに小分けされた補充用のエンジンオイルが売られていたりしますので、そういったものを購入すればオイルジョッキは不要になったりしますので、ご参考まで。
エンジンオイルの補充方法
ここからは、具体的なエンジンオイルの補充方法についてお話していきます。
エンジンをOFFする
まずはじめに、車を安全な場所に停車させ、エンジンをOFFにします。
エンジンオイルの油量はエンジン停止後、5分ぐらい経過した段階で確認するのが一般的です。
エンジン停止直後はエンジンルームが熱くなっていますので、火傷などに注意してください。
レベルゲージで補充前のオイル量を確認する
次に、レベルゲージで補充前のエンジンオイル量を確認していきましょう。
軽バン(ハイゼットカーゴ)の場合、運転席のシートを跳ね上げたところにレベルゲージがあります。
このレベルゲージを抜き取り、現在のエンジンオイルの量を確認していきます。
レベルゲージを抜き取ったら一度ゲージの先端をティッシュなどで拭き取り、もう一度挿入して抜き取ります。
今回の場合、左側が「H(上限)」、右側が「L(下限)」となっていて、エンジンオイルが右側の穴ぐらいまでしか付着していません。
このことから、エンジンオイルの量は下限ギリギリしか入っていなかった事がわかります。
軽自動車の場合、エンジンオイルの上限と下限の差異は約800~900mLのことが多いですので、今回の場合はその量を目安に補充していけば良いということになります。
エンジンオイルを補充する
いよいよエンジンオイルを補充する工程です。
ハイゼットの場合、助手席側を跳ね上げたところにエンジンオイルの補充口があります。
エンジンオイルの補充口のキャップは手で反時計回りに回していくと取り外すことが出来ます。
キャップを取り外すことが出来たら、補充するエンジンオイルを準備していきます。
オイルジョッキにエンジンオイルを入れ、オイルジョッキの先端をエンジンオイル注入口に入れていきます。
まずは、補充すべき量の半分ぐらいを目安にエンジンオイルを注入していきましょう。
この段階で一旦オイルキャップを閉じ、エンジンを始動して暖気し、エンジンを停止して5分ほど経過したらレベルゲージでオイル量をチェックします。
レベルゲージを確認して、「H(上限)」あたりになるようにエンジンオイルを追加補充していきましょう。
エンジンオイルの補充が完了したら、オイルキャップを閉じ、シートをしっかりと固定すればオイルの継ぎ足し補充は完了です。
最後に一言
今回は、【過走行の軽バン】徐々に減るエンジンオイルを継ぎ足し補充する方法についてお話しました。
我が家のハイゼットの場合、走行距離が18万キロを超えてきていますが、オイルの減りは7000kmで1Lという感じです。
この車の場合、オイル交換の目安は1万キロ(サンバイザーに記載あり)となっていますので、オイル交換だけではオイルが足りなくなる(レベルゲージにオイルが付かないぐらい減ってしまう)ことになります。
このような場合は次のオイル交換の時期が来るまでの間にエンジンオイルを補充してあげる必要があります。
輸入車や大排気量車の場合、エンジンオイルが減るのはよくあることなので、定期的にチェックして補充するのが一般的ですが、日本のコンパクトカーや軽自動車の場合、購入から暫くの間はオイルが減っていく量が極めて少ないため、次回のオイル交換までにレベルゲージの下限いかになることは殆どありません。
ただ、10万キロを超えるような過走行車の場合はエンジンオイルの減りが早くなってくることがありますので、定期的にチェックし、必要な場合はエンジンオイルを補充してあげることをおすすめします。
それでは!