【手組み】自分でタイヤを組み換える具体的な方法を徹底解説

【タイヤ交換】自分でタイヤを組み換える方法を徹底解説

私は普段からタイヤ組み換え、具体的に言うと、ホイールから古いタイヤを外し、新しいタイヤをホイールに付け直す作業を自分で行っています。

ここで使っている道具は、ホームセンターで売っているようなタイヤレバー(1000円ぐらい)だけで、高価なタイヤチェンジャーなどは使いません。

タイヤの手組みが出来るようになると、ヤフオクで格安中古タイヤを落札したり、日本製のタイヤの半額程度で買えるアジアンタイヤを取り寄せたりして、自分でタイヤを組み換えていくことで、自動車一台当たり年間2~3万円の節約に繋がります。

今回は、そんな自動車のタイヤを自分で組み換える方法について詳しく紹介していきます。

タイヤ組み換えに必要なもの

まずはじめに、タイヤ組み換えに必要なものについてお話していきます。

【必要なものその1】タイヤレバー

タイヤ組み換えで使うタイヤレバー

タイヤを組み替える際に使うのが、タイヤレバーと呼ばれる工具です。

この工具を、タイヤとホイールの間に差し込んで力を入れていくと、ホイールからタイヤを取り外すことができるようになります。

タイヤレバーを使ってホイールからタイヤを取り外す

ホイールからタイヤが外れたところ

このタイヤレバーは、ホームセンターなどで2本で1000円ぐらいで手に入れることができます。

【必要なものその2】ビードクリーム

次に必要なものは、ビードクリームと呼ばれるタイヤに塗りつけるグリスです。

新しいタイヤをホイールに組み込む際に、タイヤのビード部に塗ることで、タイヤの組み込み(挿入)が楽に行えるようになります。

ビードワックスは、ホームセンターやネットショップなどで数百円で手に入れることができると思います。

ちなみに、ビードクリーム(ビードワックス)の代わりに、シリコンスプレーを代用することもできますので、ご参考まで。

【必要なものその3】タイヤ着脱に必要な物(車載工具など)

タイヤの着脱に必要な車載工具

タイヤを組み替えるためにはタイヤを車から取り外す必要がありますので、車載工具(ジャッキ、ホイールレンチなど)を準備しておきましょう。

タイヤ組み換えの概要

まず、動画を見ることが出来る人は、こちらの動画をご覧ください。

自分でタイヤを組み換るイメージが沸いてくると思います。

具体的なタイヤ組み換えの方法

それでは、具体的なタイヤの手組みのやり方についてお話ししていきます。

【STEP1】タイヤを車から取り外す

タイヤを車から取り外す

まずは、車からタイヤを取り外します。

タイヤの空気を抜く

そして、タイヤについているエアキャップを取り外し、タイヤの空気を抜いていきます。

【STEP2】タイヤレバーを使ってホイールとタイヤに隙間を作る

タイヤレバーをホイールとタイヤの隙間に入れる

タイヤレバーのまっすぐな部分を使って、ホイールとタイヤの隙間作り、全周にわたってその隙間を徐々に広げていきます。

この時点ではまだタイヤとホイールがしっかりくっついていて、外れる感じはありません。

【STEP3】タイヤレバーの曲がっている部分を使ってホイールとタイヤを分離

タイヤレバーを使ってホイールからタイヤを取り外す

今度は、タイヤレバーの曲がっている部分を使って、ホイールとタイヤを分離します。

自動車のチューブレスタイヤの場合、ホイール側にこのような凹があり、タイヤのビードがこのホイールの凹にしっかりとはまっています。

ビード落ちに関するお勉強。|タイヤ交換専門ショップ-タイヤフィッティング

出典)ビード落ちに関するお勉強。|タイヤ交換専門ショップ-タイヤフィッティング

タイヤのビードが入るホイールの凹部分

タイヤのビードにタイヤレバーの曲がっている部分を引っ掛けて、思いっきり力を入れましょう。

タイヤの上に乗ってホイールからタイヤを外す

一箇所外すことができたらタイヤの上に乗って、足でタイヤを揉みながら全周を外していきます。

とはいうものの、初めてタイヤ着脱をする場合、なかなかビードが落ちず(外せず)に困ってしまいますので、をどうしてもタイヤのビードを外すことができない場合、ビードブレイカーというビード落とし専用工具を自作すると楽にビードをはずすことができますよ。

【補足】ビードを簡単に外す裏技

ただ、タイヤレバーでビードを外すのにはコツや経験、そして何より根気が要ります。

ちゃちゃっとタイヤのビードを外した場合は、先ほど紹介したような単管パイプのビードブレイカーを使うことをおすすめします。

単管パイプで作ったビードブレーカー

材料はホームセンターで購入した、単管パイプ2m×2本、50cm×1本、自在クランプ(回転するタイプ)×2個です。

自作ビードブレーカーの単管パイプを押し上げる

このビードブレイカーを使ってビードを外すコツは、タイヤブレイカーを使う前に、タイヤとホイールの間にしっかりとシリコングリスを吹き付けておくことと、タイヤブレイカーの下にレンガなどを敷き、タイヤがタイヤブレイカーと反対側に少し傾けておき、ホイールがタイヤブレイカー側に浮き上がってくこと防ぐことです。

このポイントさえ守って作業すれば、タイヤレバーではびくともしなかったあの硬いビードも簡単に外すことができますよ。

なお、ビードブレーカーの詳しい作り方は、こちらの記事が参考になると思います。

>>【単管パイプ】格安ビードブレイカーの作り方(自動車用)

この他にも、油圧ジャッキを使ったビード落としの方法もありますので、ご参考まで。

>>油圧ジャッキを使って硬いタイヤのビードを落とす方法

【STEP4】反対側も同作業

タイヤの反対側も1~4と同じ作業をやっていくと、両側のビードがホイールから外れた状態になります。

【STEP5】ホイールからタイヤを外す(表側)

タイヤレバーを使ってホイールからタイヤのビードを外す

タイヤの表側を上に向け、タイヤレバーを使ってホイールからタイヤを外してきます。

コツは、タイヤを取り外している部分の反対側あたりを足でぎゅーっと踏みながら(上図の左足)作業を進めること。

やってみるとわかりますが、これをやらないとなかなかホイールからタイヤが外れてくれません。

【STEP6】タイヤからホイールを外す(裏側)

タイヤからホイールを外す

次は、ホイールの裏側からタイヤを外していきます。

この時も先ほどと同様に、タイヤの反対側を足で踏みながら作業を進めていきましょう。

ホイールがタイヤから外れたところホイールがタイヤから外れたところ

これでタイヤの取り外しが完了です。

初めてタイヤ組み換えに挑戦した場合、ビードがうまく落とせなかったり、タイヤからホイールをうまく取り出せなかったりなど苦労するとは思いますが、一度コツを掴んで手順を覚えてしまえば、思っている以上にあっさりとタイヤをホイールから取り外せるようになりますので、頑張っていきましょう。

なお、タイヤが外れているこのタイミングでエアバルブ(約270円/本、カー用品店のピットなどで購入可能)も交換しておくことをおすすめします。

エアバルブを交換する

>>自分でタイヤのエアバルブを交換する方法

【STEP7】タイヤの取り付け(表側)

ホイールにタイヤをはめ込む

さあ、続いてはタイヤの取り付けです。

タイヤを下に敷き、ホイールの表面を下に向けて置きます。

タイヤレバーを使って、タイヤをホイールの中に入れていきましょう。

タイヤを取り付ける際に、ビードクリームやシリコンスプレーなどをタイヤのビード部に塗っておくと、タイヤの挿入が楽にできるようになります。

ちなみに、ビードクリームなどの代わりに中性洗剤を使うという手もありますので、予算を節約したい場合は参考にしてみてください。

なお、タイヤをホイールにはめる時に気をつけるべきポイントは2つあります。

【ポイントその1】タイヤのIN、OUT

稀に、取り付け向き(表、裏)が指定されているタイヤがあります。

タイヤのイン・アウト表示を確認する

タイヤのインサイド表示

タイヤの中にはこのような指定がないもののほうが多いのですが、トレッドパターン(溝のデザイン)が左右非対称な場合、上記の指定がなされます。

タイヤのトレッドが非対称

タイヤをホイールにはめ込む前に、タイヤに上記のようなIN、OUT指定の文字が書かれていないか確認しておきましょう。

もし、指定がある場合は、ホイールの表面とタイヤのOUT側、ホイールの裏面とタイヤのIN側が合うようにタイヤをはめ込んでいきましょう。

【ポイントその2】赤や黄色のマーク合わせ

タイヤバランスを良くするために、タイヤの黄色マーク(タイヤの軽い位置)とホイールのエアバルブ(ホイールの重い位置、エアバルブの分だけ重い)を合わせます。

タイヤに付いている赤や黄色のマークの意味

こうすることによって、タイヤの軽い側とホイールの重い側が重なり、タイヤとホイールを組合せた時に重量バランスがなるべく合うような形にすることができます。

もう一つ、タイヤの赤いマーク(カーカスの巻き始め位置、最も強度のある場所)とホイールの白いマーク(半径が一番小さな場所)を合わせて真円度を確保するという方法もあります。

どちらの方法をやったとしても、結局のところ組み上げたタイヤのバランスが完璧に整うことは少ないので、どちらか好きな方で合わせてみるといいでしょう。

ただ、実際のところ、中古のタイヤを購入したり、ホイールを使いまわしたりしているとマークが消えてしまっていることもあるので、できればこれらのマークを合わせておくという意識を持っておけばいいと思います。

タイヤの取り付けに関しては、タイヤの取り外しより簡単なので、上記のポイントさえしっかりと理解しておけば、順調に組み付けしていけると思います。

【STEP8】タイヤの取り付け(裏側)

タイヤの表面を上にしてホイールを入れていく

今度はタイヤの表面を上に向け、ホイールの中にタイヤのビードを入れていきます。

ホイールがタイヤにハマった状態

これで、ホイールにタイヤを取り付けることができました。

【STEP9】タイヤに空気を入れる(ビード出し)

タイヤに空気を入れてビードを上げる

最後にタイヤに空気を入れればタイヤの組み換え完了です。

ただし、シガーライターから電源を取るような小型の空気入れだとうまくいきませんので、タンクつきのエアーコンプレッサーなどで空気を入れましょう。

私の場合は、いつも使っているガソリンスタンドの空気入れを借りてやってます。

ただ、稀にどうやってもビード出しができない(空気を入れてもビードのところから空気が抜けてしまっていつまでたっても空気が入らない)場合、結束ベルトを使ってビードを上げる方法や可燃性のガスを使ってビードを出している人もいます。

私の場合は、自転車の空気入れのホース部分ともう1本のタイヤを使って、ビードを出す方法が楽で確実なので重宝しています。

自宅のタイヤビード上げ道具

空気を入れる際に注意したいことは、タイヤの空気の入れ方にも少しコツがあるということ。

タイヤのバランスを良くするために、最初にタイヤに空気を入れた後、もう一度タイヤの空気を抜いて入れなおした方がいいということ。

具体的に言うと、組み替えた後のタイヤに空気を入れていくとバンっと音がしてホイールにタイヤのビードがはまります。

この時、タイヤとホイールの嵌合がちょっとズレてしまうことが多いので、バンッと音がしたらもう一度空気を完全に抜きます。

この時点でビードはハマったままになっていますので、そのままもう一度規定空気圧まで空気を入れてあげましょう。

このように一手間かけてあげると、フィッティングがより良くなりますし、リムズレを防止することもできます。

ちょっとしたことかもしれませんが、こういったことをやるかやらないかでタイヤバランスが変わってきたりもしますので、ぜひ一手間かけてタイヤの空気を入れてあげてくださいね。

廃タイヤの処分について

タイヤ交換で要らなくなったタイヤ

取り外したタイヤは、不燃物として市のゴミ収集では回収してくれないところがほとんどだと思います。

タイヤを販売しているお店やタイヤ交換のサービスをしているガソリンスタンドなどで引き取ってもらいましょう。

ちなみに、私がいつも利用しているガソリンスタンドは、タイヤ処分料金は一本あたり300円です。

タイヤの販売などもやっている大手のガソリンスタンドであればほとんどそれぐらいの値段で引き取ってくれますので、ガソリンを入れたついでに「タイヤを引き取ってほしいんですけど・・・」って感じで聞いてみるといいと思いますよ。

DIYタイヤ交換のメリットについて

ここからは、DIYタイヤ交換のメリットについてお話していきます。

【メリットその1】タイヤ交換費用を節約できる

DIYタイヤ交換の一番のメリットは、タイヤ交換費用を節約できるということです。

例えば、一般的なカー用品店などでタイヤ交換をしてもらった場合、タイヤ代は抜きの工賃で、1本辺り3000円ぐらいの料金がかかってしまいます。

  • タイヤ組換・脱着:約1000円/本
  • バランス調整:約1000円/本
  • バルブ交換:約250円/本
  • 廃タイヤ処分:約250円/本
  • 窒素ガス充填:約500円/本

ですが自分で交換すれば、必要最低限の出費だけで済んでいきますので、4本合わせてもタイヤの処分代の1000~2000円程度で済みます。

また、タイヤについても、ある程度タイヤに関する知識があれば、ヤフオクなどで掘り出し物の中古タイヤを格安で購入することも可能になってきます。

私の場合、車のタイヤにかかる費用だけを考えると、新品のタイヤを購入してそのままお店でタイヤ交換してもらう額の1/4程度の出費となっています。

車のタイヤ交換というと結構な額の出費になってしまいますが、このように自分で行うことで、かなりの額を節約することができるようになります。

【メリットその2】必要最低限のメンテナンスだけに抑えられる

ディーラーやカー用品店などにタイヤ交換をお願いした場合、かなり早めのタイミングでタイヤの買い替えなどを勧めらたりします。

タイヤに関して何も知識がないと言われるがままにまだ使えるタイヤだったのに、なんだか心配になってきてお店の人が言うとおりに交換してしまうという事がよくあると思います。

ですが、自分でタイヤ交換ができるようになってくると、タイヤに関する知識も増えてくるので、どこまでならタイヤを安全に使えるかということも判断できるようになってきます。

そうなってくると、不必要なタイヤの買い替えがなくなったりしてくるため、結果的にタイヤに掛かるメンテナンス費用も節約できることになりますね。

DIYタイヤ交換のデメリットについて

ここからは、DIYタイヤ交換のデメリットについてお話していきます。

【デメリットその1】とにかく大変!

タイヤレバーを使ってホイールからタイヤを取り外す

DIYタイヤ交換の一番のデメリットは、とにかく大変だということです。

私の場合、初めてのDIYタイヤ交換を行なった時は、4本のタイヤを組み替えるのに、丸1日かかってしまいました・・・。

慣れてくるまではタイヤのビードを落とすのがとにかく大変です。

一度タイヤ交換を始めてしまうと、車を動かすこともできなくなってしまいますので、時間の余裕のある時にやるようにすることをおすすめします。

【デメリットその2】タイヤバランスが合うかどうかは運次第・・・

タイヤバランスが合うかどうか

一般的に、ディーラーやカー用品店などでタイヤ交換をしてもらった場合、専用の機械を使ってタイヤのバランスを測定し、その後、タイヤに鉛の重りを取り付けてタイヤバランスを整えるのが普通です。

ですが、自分でタイヤ組み換えをする場合、タイヤバランスを測定する機械を持っていないため、タイヤバランスが狂っていることが多々あります。

私の経験上では、DIYタイヤ交換の2回に1回はタイヤバランスが取れていないために、高速走行中にハンドルがブルブル震えてしまうことがありました。

そのような場合は、後日、タイヤバランスだけはタイヤ屋さんにお願いしてやってもらったりする必要があります。

このバランス取りの工賃までも節約するコツとしては、少し面倒なのですが、組み換えたタイヤを1本取り付ける毎に試走するということです。

一度に4本すべてのタイヤを交換してしまうと、どのタイヤがバランスが悪いのかわかりませんが、1本交換しては車を走らせて不快な振動が出ないか確認するということを繰り返せば、どのタイヤのバランスが悪いのかを特定することが出来ます。

バランスの悪いタイヤが見つかった場合、もう一度ビードを落として、タイヤを180°回転させた状態でタイヤを組み込み、もう一度試走してみます。

運が良ければこの方法でタイヤバランスが改善される事もありますよ。

そうやってタイヤの良し悪しを確認してタイヤバランスを改善していき、どうしても悪いものだけをバランス取りをしてもらうという風にすれば、いい感じで工賃を節約することが出来ますよ。

>>自分でタイヤのバランス取りをする簡易的な方法

【デメリットその3】ホイールに傷がつく

DIYタイヤ交換はホイールに傷がつく

鉄チンホイールの場合はそこまで気になりませんが、アルミホイールなどの場合、タイヤレバーを使うと、こんな感じでホイールに傷がついてしまいます。

車やホイール、タイヤは単なる道具と思っている人の場合はいいかもしれませんが、車やホイールをピカピカにしている人は、かなりがっかりする結果になると思います。

最後に一言

今回は、自分でタイヤを組み換える具体的な方法を徹底解説についてお話しました。

自分でタイヤの組み換えが出来るようになると、車のメンテナンス費用を大幅に節約できるようになります。

自分自身の技術レベルなどを考え、自己判断の上でDIYするかどうか検討してみてくださいね。

それでは!

タイトルとURLをコピーしました