【STEP1】車をジャッキアップしタイヤを取り外す
まずはじめに車載工具&ジャッキを使ってタイヤを取り外していきましょう。
【STEP2】キャリパーの後ろのボルト(14mm、2ヶ所)を緩める
次に、キャリパーの後ろにあるボルトを緩めていくのですが、その前にハンドルをこんな感じで切っておくと作業がしやすくなりますので、右側の作業をする場合は右側にハンドルを切っておくと良いでしょう。
で、緩めるボルト(14mm、2ヶ所)はこちら。
かたく固着している場合がありますので、モンキーではなくメガネレンチを使うことをおすすめします。
下側のボルトを完全に取り外し、上側のボルトを緩めることができると、こんな感じでブレーキキャリパーを持ち上げることができます。
次の工程でブレーキパッドを取り外していきますので、こんな感じでキャリパーを上に持ち上げて固定しておきます。
【STEP3】古いブレーキパッドを取り外す
この段階になると、ブレーキパッドを手で簡単に取り外すことができます。
反対側のブレーキパッドもこんな感じで簡単に取り外すことができます。
取り外したブレーキパッドには再利用する金属のパーツ(シム)が一つのブレーキパッドに1~2枚ほどついていますので、それをマイナスドライバー等で丁寧に取り外していきます。
【STEP4】ブレーキグリスを塗布する
いよいよブレーキに鳴き止め対策を行っていきます。
まずパッドの裏面(ローターと接触しない側)にグリスを塗布していきましょう。
グリスを塗り方のポイントは、薄く均一に塗り拡げるということです。
厚く塗ってしまうと、パッドとシムの隙間などからグリスが飛び出してしまいますので、なるべく薄く均一に塗り拡げるようにしてみてください。
パッド裏面にグリスを塗り終えたら、シムをパッドに被せ、更にその上からグリスを塗っていきます。
グリスを塗り終えたら、一番上に被さるシムを取り付けていきます。
これでブレーキパッドやシムへのグリスの塗布は完了です。
【STEP5】マウンティングブラケットやキャリパー、シリンダーにグリスを塗布する
ブレーキパッド以外にもグリスを塗布する場所があります。
まずはマウンティングブラケットとブレーキパッドが接するこの部分。
表側のブレーキパッドをはめ込む部分(上下)にグリスを塗布していきましょう。
裏側のパッドをはめ込む部分にも同様にパッドグリスを塗布しておきます。
後は、ブレーキパッドが接するブレーキキャリパーのこの面と、ピストンの当たり面にもグリスを薄く塗っておいてください。
塗布する際の注意点としては、ディスクローターにパッドグリスが付かない様にすること。
万が一ディスクローターにグリスがついてしまったら、ブレーキが効きにくくなってしまいますので、ディスクローターに付着したグリスは布とパーツクリーナーなどを使って、きれいにふき取っておきましょう。
ここで紹介している一連のグリス塗布をやらない人もいますが、これをやっておかないとブレーキを踏み込んだ時にキィ・・・という感じで鳴いてしまう確率が高くなります。
パッドグリスをシムやマウンティングブラケットなどの当たり面まで丁寧に塗っておけば、高い確率でブレーキの鳴きを防止することが出来ますので、ぜひ施工しておくことをおすすめします。
【STEP6】逆の手順でブレーキ周りを組み立てる
後は、逆の手順でブレーキ周りを組み立ててやれば、ブレーキの鳴き止め完了です。
作業を終えた後は、車をゆっくりと動かしてみてブレーキがちゃんと効くかどうか確認しておき、その後、ちゃんとブレーキが効くことを確認できてから、ブレーキが鳴かなくなったか試していくようにしましょう。
最後に一言
今回は、【ブレーキから異音】キーキーうるさいブレーキの鳴き止め方法についてお話しました。
一般的な街乗り用の車の場合、このパッドグリスを使った方法で大半のブレーキの鳴きを止めることができます。
ただし、スポーツ走行を前提に強いブレーキングに耐えるられるようなブレーキや外国車のブレーキの場合、上記で登場してきたシムがなかったりすることがあります。
これは、ブレーキの制動力を最優先とし、ブレーキの鳴きはそこまで重要視されていない設計になっている場合があり、このようなケースだと今回紹介したようなパッドグリスを使うような対処療法ではなく、ブレーキの鳴きをパッド交換やロータ研磨、ブレーキのオーバーホールなどで新品の状態に近づけて治すという方法が有効です。
これらの車の場合は素人ではなかなかブレーキの鳴きを抑え込むことは難しいと思いますので、ノウハウのあるショップの人にお願いするのがベターだと思います。
是非参考にしてみてくださいね。
それでは!