【完全保存版】自動車カーエアコンの冷媒ガスを自分で補充する方法

カーエアコンに冷媒ガスを補充する具体的な手順

ここからは、カーエアコンに冷媒ガスを補充する具体的な手順についてお話していきます。

【STEP1】エンジンON、エアコンONで30分ぐらいアイドリングする

カーエアコンの冷媒充填をする前にやっておきたいことは、車のエンジンをON、車の窓を開放し、エアコンをMAXにした状態で30分ぐらいアイドリングすることです。

素人が失敗するパターンとして、エンジンルームが冷えた状態で冷媒を充填してしまい、エンジンルームが暖まったときに、カーエアコンの高圧側の圧力が高くなりすぎて、カーエアコンの接続部などに使われているシールを破損してしまうことがあります。

逆に考えると、エンジンルームを暖めておいた状態で冷媒を充填すれば、その状態が一番圧力が高まる状態ですので、冷媒の入れすぎによる故障リスクを低減することができます。

もっと言うと、作業する時間帯は涼しい明け方や夜中などではなく、真夏の暑い日の昼間などに汗をだらだらかきながら作業するぐらいのほうがいいですよ(汗)

【STEP2】サイトグラスや低圧ポートの温度計測で冷媒量を確認する

先ほどもお話しましたが、これから行う冷媒充填という作業は、単に経年劣化で冷媒が抜けてしまっているからエアコンの効きが悪くなった時だけに有効な方法です。

エンジンルームが暖まった頃にエンジンとエアコンはつけたままボンネットを開き、高圧側の配管などに付いているサイトグラスで現在の冷媒量の状態を確認しておきましょう。

出典)エアコンガスの充填量はグラムで測定|ふたば車検

そこを流れる冷媒が白い泡状になって勢い良く流れているようであれば、冷媒が不足していると判断してOKでしょう。

この時点でエアコンのコンプレッサーが動いていないとか、冷媒が流れていないように見える(気泡が混じっていない完全に液体)の場合は、エアコンが効かない原因は別にありますので、そのような場合は作業を中断してください。

また、同時にエアコンの低圧ポート(キャップにLの表示がある)の配管表面温度を測定することでも冷媒の過不足を確認することができます。

  • 低圧ポートの配管温度;外気温と同じぐらいか、それ以上に高い
    →冷媒量が不足している可能性がある。
  • 低圧ポートの配管温度;温度が十分に低い(蒸発温度より少し高い5~10℃ぐらい)
    →冷媒の量は適量である。

上記のような方法でシステムに封入されている冷媒量の過不足を確認し、エアコン不調の原因が冷媒量が少ないことだと判断することができたら、下記の手順に進んでいきましょう。

【STEP3】チャージングホースを冷媒の入った缶に接続する

さぁ、ようやく予め購入しておいた冷媒缶にチャージングホースを接続していきます。

まず、チャージングホースの中にある針を引っ込めておきます。

チャージングホースの針が出ている状態

チャージングホースの針が奥に引っ込んだ状態

次に、冷媒が入ったサービス缶を回しながら取り付けていきます。

エアコンサービス缶の上部

サービス缶をチャージングホースに取り付けた

しっかりと冷媒缶をチャージングホースに取り付けたら、チャージングホースの接続部の上についていた手回しバルブをしっかりと時計回りに閉めこんでいきます。

チャージホースの上のネジを回してサービス缶に穴を空ける

こうすることによって、接続口の中にあった針が冷媒缶にめり込んでいって穴を空けることができます。

逆に、この手回しバルブを反時計回りに開いていくと冷媒が放出されますが、この段階ではバルブをしっかりと閉じ、大気中に冷媒が漏れ出ないようにしておきましょう。

【STEP4】低圧側のカプラに接続する

まずは車のエンジンを停止させ、安全に作業できるようにしておきましょう。

ここからチャージングホースのもう片方の接続口を、カーエアコンの低圧側のカプラ(Lの表示があるほう)に接続していきます。

カーエアコン低圧はLの表示がキャップについている

ここでのポイントは、カーエアコンシステム(配管)の中にチャージングホース内に溜まっている空気(水分や酸素など)が入ってしまわないようにチャージホースの手回しバルブを少しだけ開き、チャージホースの先端から冷媒がシューと音を立てて少しづつ漏れ出しているような状態で接続していくのがコツです。

クイックカプラの取り外し方1

このようにチャージホース内にあった空気を追い出す手順のことをエアパージ(air=空気、purge=追出す)と呼びます。

今回の場合は冷媒を使ってチャージングホース内の空気を追い出しました。

というのも、エアパージするために使った冷媒はこれからカーエアコンシステムに充填されるものなので、それがチャージングホース内に残っていてもOKというわけです。

なお、ゲージマニホールド(青色と赤色の圧力計があって3本のチャージングホースを接続できる機器)と真空ポンプがある場合、真空ポンプを使って真空引き(配管にある空気を追い出して配管内を真空にすること)してから、冷媒を充填するという方法もあります。

ゲージマニホールド

真空ポンプ

ただ、それらの工具を揃えようと思うと安いもので揃えても1万円ほどしてしまいますし、日曜大工レベルであれば先ほど紹介した冷媒でエアパージする方法が簡単だと思いますので、ご参考まで。

エアコンの冷媒ガスを自分で補充する方法

ワンタッチカプラがカーエアコンシステムの低圧配管に完全に差し込まれると「カチッ」と音がします。

なお、このワンタッチカプラは挿入しているときしか冷媒が漏れ出さない構造になっていますので、取り外しの時も若干プシュっと音がするだけで、大量に冷媒が漏れ出すということはありません。

接続できたらパージングのために少し開いておいた手回しバルブを閉じておき、この時点ではすぐに冷媒を充填していかないようにしてください。

次のページでは、カーエアコンの冷媒充填方法STEP5~6についてお話していきます。