車を売却した理、廃車にしたりした場合、残っている期間分の自賠責保険料を返金してもらうことができます。
というのも、自動車の場合、自賠責保険料は車検ごとに次の車検期間までの間の分を前払いで払っていため、途中で廃車にしたり、売却した際、その時点から次の保険更新時期までの保険料が払い過ぎになってしまっているからです。
ここでの注意点は、この自賠責保険料の返金は自分から保険会社の方に保険料還付の申し出を行い、申請書類への記入などを行わない限り、勝手に返金してくれることはないということです。
そこで今回は、自動車(普通車と軽自動車)の自賠責保険の還付の具体的な手続方法について、詳しくお話していきます。
自賠責保険の還付(返金)を受けるために必要なもの
まずはじめに、自賠責保険の還付を受けるたに必要なものについてお話していきます。
廃車証(一時抹消または永久抹消)
自賠責保険の還付を受けるためには、車を廃車(ナンバー返却)したことを証明する書類を提出する(後で返却してもらえる)必要があります。
車を廃車にした際に受け取る以下の書類を準備しておきましょう。
- 普通車の場合;登録識別情報等通知書(一時抹消)、または登録事項等証明書(永久抹消)
- 軽自動車の場合;自動車検査証返納証明書(一時抹消、永久抹消)
通帳
自賠責保険料の返金は、銀行などの口座に後日振込みになることが大半で、解約申請書に記入する際に、口座番号などを記入しなければなりません。
還付金を入金してもらうための口座番号などが分かるもの(通帳など)を持っていくようにしましょう。
印鑑
自賠責保険の解約返金手続きを行う際に記入する書類に捺印する箇所がありますので、印鑑を忘れずに持っていきましょう。
実印や銀行印でなくても、普通の認印でOKです。
身分証明書
銀行の窓口での本人確認のために、身分証明書の提示(コピーされる)が必要です。
運転免許証などでOKですので、持っていくようにしましょう。
自賠責保険料還付の具体的な手続き方法
ここからは、自賠責保険料を還付返金してもらう具体的な手続方法についてお話していきます。
保険会社に電話する
まずはじめに、自賠責保険証の下の方に記載の保険会社に車を廃車したので、保険料の還付を受けたいという旨の電話をしていきましょう。
すると、電話を受けてくれたオペレーターが還付手続きの流れを詳しく説明してくれますので、それに従って手続きを進めていきます。
保険会社によっては、自賠責保険の解約返金手続きに必要となるものが異なりますので、この電話確認で必要なものについて最終確認しておきましょう。
ちなみに、還付手続きの方法には、①解約手続きを保険会社の店頭窓口で行うか、②郵送で申請書類を受取り、記入ご返送するという2つの方法があると思います。
ご自身の都合のいい方法を指定すればOKです。
承認請求書に記入提出する
次は、保険会社の店頭窓口などに行くか、郵送で送ってもらうなどして入手した「自賠責損害賠償責任保険承認請求書」に、住所や名前、還付金の振込先などを記入していきます。
このタイミングで、先ほどお話した廃車証なども必要になりますので、忘れずに持っていくようにしましょう。
なお、保険会社の店頭窓口に行った場合、その場で解約保険料(返金額)を計算してもらえたりします。
還付金の入金を待つ
上記の手続きが完了したら、申請から2~3週間ほどで指定の銀行口座に還付金が振込まれます。
自賠責保険の解約手続きから銀行口座に入金までは、特に手続き完了のはがきなどが送られてこないことが多いので、手続きが完了したら還付金が入金されるのを気長に待っていましょう。
お疲れ様でした。
これで自賠責保険の還付返金手続きは完了です。
最後に一言
今回は自賠責保険料の還付返金手続方法まとめについてお話しました。
自賠責保険の還付は、自分の方からアクションを起こしていかないと返金される事はありませんので、注意が必要です。
車を廃車にするタイミングが保険期限に近い場合は、還付額も少なくなるのでそこまで気にしなくてもいいかもしれませんが、まだまだ自賠責保険の期間が残っている場合は、還付額も数万円という額になってきます。
車を廃車にする場合は、自賠責保険の還付手続きも忘れずに行うようにしていきましょう。
それでは!