バッテリーのサルフェーションを除去する3つの方法

サルフェーションとは?

サルフェーションとは、バッテリー内部にある電極板の周りに絶縁物質(硫酸塩)が密に集まり固着してしまう現象のことをいいます。

こうやって説明するとすごく難しいように感じるかもしれませんが、シンプルに考えると、電気を取り出すためパーツ(電極板)の周りが電気を通さないもの(絶縁物質、硫酸塩)で覆われてしまうため、うまく電気を取り出せなくなる(充電できなくなる)ということだと理解しておくと良いでしょう。

バッテリーの劣化要因の70%程度はこのサルフェーション(うまく電気が取り出せないこと)が原因だと言われています。

特に自動車やバイクなどの場合、バッテリートラブルの多くはエンジンを始動できなくなる事なのではないでしょうか?

というのも、自動車などの場合、一度でもエンジンが始動してしまえば、エンジンルームの中にある発電機が同時に作動し、自動車で消費される電気とバッテリーを充電するための電気を発電してくれるため、走行中に電気が足りなくなるということはなくなってしまいます。

極端な話をすると、走行中はバッテリーがなくても(電気を蓄えておく場所がなくても)、車はずっと動き続けることができます。(細かい話は抜きにしてですが・・・。)

このようなことから、バッテリーが一番活躍するのはエンジンを始動する時にセルモーターを回す時だと考えておくのがいいのではないかと思います。

エンジン始動のためにバッテリーが求められる性能とは?

ここで考えておきたいことは、「エンジンを始動させるという目的のために、バッテリーに要求される機能とは何か?」ということです。

メカに詳しくない人の場合よく勘違いしやすいことなのですが、「バッテリーの中にどれだけの電気が貯まっているか?」ということよりも、「セルモーターを回す1~2秒の間にどれだけ多くの電気を取り出せるか?」ということが重要になってきます。

セルモーターを回す際に使われる電気の量はバッテリー容量(バッテリーの中に蓄えられている電気の量)の1/100とか1/200ぐらいしか消費されません。

よく考えてみると分かるのですが、エンジンを始動する際、セルモーターが回っているのはせいぜい2~3秒なので、消費される電気の量としてはかなり小さいものとなります。

ここで知っておいてほしいことは、一般的に交換時期と言われるような劣化してしまったバッテリーでも、内部に充電されている電気の量そのものはそこそこあることが良くあるということです。

ですので、太陽電池などで自家発電システムをDIYしたり人は、一度に大電流を取り出すような使い方をしない(電球をつける、扇風機を回すなど)ため、使い古しのバッテリーを再利用したりしています。

つまり、自動車バッテリーの耐久性という面でネックになってくるのは、バッテリーの中に電気を蓄えられなくなることではなく、一気に電気を取り出せなくなることだということになります。

サルフェーションが進むと電気が流れにくくなる

ここで先程のサルフェーションの話に戻るのですが、電気を取り出すための電極板の周りにサルフェーション(電気を流さない絶縁物質)が固着してしまうと、電気が流れにくくなって(抵抗値が高くなる)しまいます。

電気が流れにくくなるということは、エンジンを始動する際のように瞬間的に大きな電気を取り出したい時に、取り出せる電気の量が少なくなってしまい、エンジンを始動できなくなってしまいます。

ですので、自動車用のバッテリーを末永く使いたいという場合、「発生してしまったサルフェーションをどうやって取り除くか?」ということと、「どうやってサルフェーションが発生しないようにするか?」ということが課題となります。

次のページでは、発生してしまったサルフェーションを除去する方法や、サルフェーションの発生を予防する方法などについてお話していきます。