バッテリーのサルフェーションを除去する3つの方法

【バッテリー再生方法その1】パルス充電

サルフェーションと車のバッテリー再生の3つの方法

鉛バッテリーのサルフェーション除去というと「パルス充電器」が有名で、素人でもネットショップなどで約1~3万円程で購入することが可能です。

このパルス充電とは、バッテリーを充電する際の電流をKhz~MHzという周波数で断続的に流すことで、サルフェーションを除去しながらバッテリーを充電する充電方式のことをいいます。

サルフェーション除去が可能なパルス充電のイメージ

従来の充電器でもできたてホヤホヤの柔らかいサルフェーションであれば、パルス充電をしなくても普通の充電で分解することができるのですが、このようなパルス充電器を使うと、固く固着してしまったサルフェーションも除去することが可能になります。

パルス周波数とサルフェーション除去のメカニズム

ここで知っておきたいことは、パルス充電はそのパルス周波数によって、サルフェーションが除去される仕組みが少し異なるということです。

例えば、ネットショップなどで売られているような周波数がKHz帯のパルス充電器の場合、電極の周りにできたサルフェーションを分解するというよりも、サルフェーションがついた電極の表面のごく一部を分離し欠落させる事により、サルフェーションを取り除いていきます。

バッテリーにパルス充電器を接続

サルフェーションに覆われていた電極の表面がサルフェーションごと取り除かれれば、裸の電極板が現れることになり、その部分は再び電気が流れるようになるということです。

これは、「バッテリーをハンマーでコンコンと叩くと、サルフェーションが取れてバッテリーがまた使えるようになる」というメカニズムとよく似ていると思います。

比較的使用年数も少なく、電極も残っている(やせ細っていない状態)のものであれば、上記のようなKHz帯で動作するパルス充電器を使ってサルフェーション除去していくことが可能です。

>>【パルス充電器】車のバッテリー性能をDIY再生させる方法

ただし、上記のタイプのパルス充電器は電極板を削ってサルフェーションごと除去するようなイメージのものなので、再生充電をたくさんやりすぎると電極板そのものがかなり細ってくるため、一度に取り出せる電気の量が減ってきて(バッテリーの抵抗値を示すCCA値が逆に下がってきて)しまうということもあるということを知っておきましょう。

それに対して、パルス周波数がMHzのパルス充電の場合、サルフェーションそのものに対して電気を流す(運動作用を加える)事ができるようになるため、サルフェーションそのものを分解除去することができるようになります。

こことは、こちらのサイトで詳しく解説されていますので、興味のある方はご覧ください。

>>バッテリー再生技術とバッテリー延命技術解説|JSV

このようなタイプの充電器であれば、サルフェーションそのものを分解除去するので、電極板を痛める心配もなくなります。

パルス充電機でバイクのバッテリーを再生する

ただし、このタイプのパルス充電器は業務用の部類に入り、バッテリーを充電するためには車からバッテリーを取り外さなければならなかったり、使い方を間違ってしまうと充電器が故障してしまったり、コンセントなどの電源側にも充電器から発生する大きなノイズが入ってしまうためコンセントを共用してパソコンを使用したり、オーディオを聞いたりなどはできない(すごいノイズが再生されてしまう)というようなデメリットもあります。

この他に、バッテリーに直接取り付けるタイプのパルス装置などが売られていますが、それらについても基本的には上記の考え方がを当てはめて考えればいいと思います。

ですが、そういった機器から発生するノイズが車体側に悪影響を及ぼす事も考えられますので、購入する前にそのあたりのことをしっかりと調査しておくことをおすすめします。

【バッテリー再生方法その2】添加剤

次に紹介するバッテリー再生方法は、バッテリーに添加剤を投入して、電極に付着したサルフェーションを除去するという方法です。

バッテリー添加剤で有名なものといえば「スーパーK」と呼ばれるものがあり、錠剤(粉末のものもある)をバッテリーの中に投入し、後は普通に充電しながら使っていくだけでサルフェーションを徐々に除去していくことができます。

バッテリーを再生するスーパーK

バッテリー添加剤でサルフェーション除去

自動車の場合、この添加剤をバッテリーに投入し、後は走行中の発電機からの充電のみでサルフェーションが除去されていくため、最も手軽なバッテリー再生方法だと思います。

ただし、最近多くなってきたメンテナンスフリーバッテリー(MFバッテリー)には添加剤を投入するための開放部がないため、この添加剤が使えないシチュエーションが増えてきました。

メンテナンスタイプのバッテリー

メンテナンスタイプのバッテリー

メンテナンスタイプのバッテリーには、バッテリー内部に精製水などを補充するための蓋があります。

メンテナンスフリー(MF)バッテリー

メンテナンスフリー(MF)バッテリー

それに対してMFバッテリーは精製水補充用の蓋がなく(シールで覆われている)、ユーザーがメンテナンスできない(しなくても良い)構造になっています。

ですので、メンテナンスタイプのバッテリーを持っている場合は、この添加剤によるサルフェーション除去方法を検討してみるのも一つの手だと思います。

【バッテリー再生方法その3】ソーラーパネル

サルフェーションが発生するのはバッテリーが放電されるときであり、それが電極に固着してしまうのはバッテリーがそういった状態(電圧が低い状態)で充電されないまま放置されてしまったときです。

一般的に自動車は走行中にバッテリーは充電されるメカニズム(長期間充電されないということはない)になっているため、基本的にはサルフェーションが発生しづらい環境にあるといえるでしょう。

例えば、田舎など、頻繁に距離を走行するような使い方をする場合、そこまでサルフェーションによる劣化に悩まされることはほとんどありません。

ですが、週に1~2回、買い物のために2~3kmしか車を動かさないとか、明らかにバッテリーへの充電が少ないようなシチュエーションでは、バッテリーの自己放電や車の暗電流などによる消費が充電より多くなってしまって、バッテリーの放電状態が続いてしまう場合があります。

このような場合は、ネットショップなどで1000~2000円ぐらいで売られているような充電器を購入し、月に1~2回ほどバッテリーを充電してやれば、サルフェーションの発生を予防することができます。

ネットショップで購入したバイク用のバッテリー充電器

ただ、車を止めている場所の近くにコンセントがなかったりすることもありますし、そうやって充電することも面倒だという人もいるでしょう。

そのような場合、車載タイプのソーラーパネルを設置することで、バッテリーの満充電状態を維持し、サルフェーションを予防することが可能です。

自動車にソーラーパネルをDIY取り付け

この方法は、これまで説明した発生したサルフェーションを除去するという考え方とは少し異なりますが、サルフェーションの固着を未然に防ぐ事ができるという意味で紹介しておきます。

>>【バッテリー上がり防止】車にソーラーパネルをDIY取り付けする方法

最後に一言

今回は、鉛バッテリーのサルフェーションを除去する3つの方法についてお話しました。

バッテリー再生というテーマは素人にとってわかりにくいものだと思います。

今回お話したようなことを知っておくと、バッテリー充電器などを購入する際の参考になると思いますよ。

それでは!

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