【完全保存版】自動車カーエアコンの冷媒ガスを自分で補充する方法

【STEP5】冷媒を充填する

さて、これから冷媒を充填していくわけなのですが、先ほどのアイドリングの時と同じように、まずはエンジンをON、窓を開放し、エアコンの温度設定を最低、風量は最大に設定しておきましょう。

冷媒を充填する時のエアコン設定(最大負荷)

  • AC;ON
  • 設定風量;最強
  • 設定温度;最低
  • 空気取込;外気
  • 窓;すべての窓を開放

この状態がエアコンに最大の負荷がかかっていることになりますので、この状態で冷媒が不足しないレベルまで冷媒を補充していきます。

具体的には、エアコンが動いている状態で手回しバルブを少しづつ開いていき、ゆっくりと冷媒をカーエアコンの中に補充していきます。

ここで注意点が一つあります。

一気に冷媒をカーエアコンに補充してしまうと、コンプレッサーを壊してしまう可能性がありますので、ガスを補充する場合は、冷媒の缶は上向き(チャージングホースを繋いだ方を上に向けた状態)で、手回しバルブは必ず少しづつ開いていきましょう。

サービス缶を上に向けたままカーエアコンにガスジャージする

どうして缶を上に向けなければならないのかというと、冷媒缶の中には液体と気体の冷媒が入っていて、液体の冷媒は缶の下側に溜まっています。

缶を上に向けてバルブを開けると、缶の上側にあるガス冷媒をカーエアコンに送ることになり、逆に缶を下に向けてバルブを開けると、缶の下側にある液冷媒をカーエアコンに贈ることになります。

つまり、間違えて冷媒の缶を下に向けてバルブを開いてしまうと、本来は冷媒がガス化した状態にあるべき低圧側補充口(コンプレッサーの直前)に液体の冷媒が入りこんでしまいます。

その結果、液体のままの冷媒をコンプレッサーが吸ってしまう通称”液バック”というコンプレッサーの故障を招く現象を引き起こしてしまう可能性があります。

出典)車のエアコンなんですが・・・|Yahoo知恵袋

通常、冷媒はガス化されてコンプレッサに吸入されますが、蒸発器の凍結や循環ファンの風量ダウン、また低外気温度を吸い込み続けるなどして熱交換不良を起こした場合に、冷媒が充分にガス化されずに液状のままコンプレッサに吸入されることがあります。この現象を「液バック現象」といいます。この状態が続くと、コンプレッサ可動部のオイルが洗浄された状態となり、コンプレッサの焼付現象を発生させる場合があります。

引用)コンプレッサの液バック現象とは|よくあるご質問(FAQ)|株式会社アピステ

冷媒を充填する際は冷媒の缶を上に向けて、ゆっくりゆっくりとガス冷媒を補充するようにしてくださいね。

冷媒が補充されていくと、サイトグラスの中で白い泡状で勢い良く流れていた冷媒が、次第にゆっくりとなってきて、最終的には一つの気泡がふわふわと浮いているような状態になっていきます。

そのようなサイトグラスの中に気泡が一つふわふわと浮いているような状態が、必要な量の冷媒がカーエアコンの中に補充されたサインですので、そうなったら一旦手回しバルブを閉じましょう。

出典)トラブルシュート(エアコン、クーラ編)|セドリック/グロリア 230 ハンドブック

また、サイトグラスの観察と同時に低圧ポートの温度も測定しておき、低圧ポートの配管温度が徐々に低下し、5~10℃程度になれば冷媒量はほぼ適量になっていると推測できます。

そして、車内側に周り、エアコンの吹き出し口から以前のように冷たい風(5~10℃程度)が出ていたら、冷媒の補充は完了です。

この冷媒充填の工程が一番の肝ですので、特に初めてガスを充填する場合は、この工程(ゆっくりとガスを補充とサイトグラスのチェックを何度も繰り返す)に20~30分程度費やすぐらいの気持ちで挑みましょう。

お疲れ様でした。

これでカーエアコンの冷媒ガス補充は完了です。

次のページでは、エアコンガス補充に関するよくある質問Q&Aについてお話していきます。