【完全保存版】自動車カーエアコンの冷媒ガスを自分で補充する方法

カーエアコンの動作原理と冷媒が漏れ出す理由

まず始めにお話しておきたいことは、カーエアコンの動作原理と冷媒が漏れ出してしまう理由についてです。

カーエアコンは、エアコンを構成するパーツの接続部分や圧縮機と呼ばれる部品のシール部分が溶接などによって完全に密閉されているわけではないため、どうしても年間約3~5gづつ冷媒ガスが抜けていってしまいます。

出典)トラブルシュート(エアコン、クーラ編)|セドリック/グロリア 230 ハンドブック

この年間約3~5gという数字は適正に車が維持管理されているときの話で、特に冬場にエアコンをONさせず(圧縮機を使用せず)にヒーター送風だけを使い続けるような場合や、長期間車を使用しなかった場合などはエアコンの配管の中で冷媒と一緒に循環しているオイルが各部のシール部分にまでいきわたらず、シール部のオイルが切れ、そこから通常よりもたくさん冷媒が漏れ出してしまうこともあります。

ですので、年間約3~5gというのは状態の良い車の場合であって、そのような使い方をしている場合は、それよりもたくさんの冷媒が抜けてしまっているということを覚えておきましょう。

このカーエアコン特有の微量の冷媒もれについては、製造工程の簡素化やエンジンから直接エアコンの動力を得るという構造上仕方のないことと言えます。

だからといって、メーカーはその冷媒漏れとそれによるエアコンの性能低下に関する事実を無視しているわけではありません。

カーエアコンには冷媒を蓄えておく冷媒タンクのような部品(リザーバー、下図の右下)がついていて、そこに5~10年かけて抜けていってしまう分の冷媒を予め余分に蓄えておくという設計になっています。

出典)乗用車用エアコン|DENSO

ただその冷媒漏れに対する対策が役に立つのは車が製造されてから5~10年が限度で、そこを過ぎてえしまうと、そこに蓄えられていた余分な冷媒(予備の冷媒)が全部なくなってしまうことになります。

その結果、カーエアコンは適正な運転状態を保つことができなくなり、徐々にエアコンの能力が低下していきます。

もしエアコンの性能が低下していってしまった場合、実際にどのようなことが発生するかというと、夏場だとエアコンの吹き出し口から冷たい風ではなくぬるい風しか出てこなかったり、冬場だとエアコンのスイッチをONにしても窓ガラスの曇りが取れないなどの症状が出てきます。

つまり、カーエアコンは部品が故障しているのではないのに、このような理由から冷媒が不足することでエアコンの性能が低下することがあり、そのような場合は、単純にその不足している分の冷媒を補充してやれば元に戻るということになります。

次のページでは、冷媒の補充でエアコンの効き良くなるかどうか事前に判断する方法についてお話していきます。




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