エアコンのエバポレーターにホコリが詰まってしまうと、カーエアコンの風が弱くなったり、車内が冷えなくなったりします。
特に、古いタイプの車だと、エアコンフィルターが標準で未装着のタイプもあるため、このホコリによるエバの目詰まりはよくある不具合となります。
一般的にはこのようなエバポレーターの洗浄は車屋さんに依頼することが多いのですが、DIYが得意な人であれば特殊な工具を使わず自分でも行うことが出来ます。
そこで今回は、自分でエバポレーターの掃除をする方法について、写真付きで詳しくお話していきます。
エバポレーター洗浄に必要なもの
まずはじめに、エバポレーター洗浄で使うものについてまとめておきます。
プラスドライバーとマイナスドライバー
エバポレーターを洗浄するためには、その周りのパーツを外す必要があります。
パーツの取り外しはドライバーだけで対応できることがほとんどですので、準備しておきましょう。
歯ブラシ
エバポレーターに付いたホコリは、歯ブラシなどを使って擦り取っていきます。
なお、ホームセンター等に売られている家庭用のエアコン洗浄スプレーなどではほとんど効果がありません(ホコリは取り除けない)ので、ブラシ系の掃除用具を準備しておきましょう。
ノズル付きボトル
エバポレーターのホコリを取り除く際に、水で汚れをすすいだりします。
このようなノズル付きのタイプのボトル(ホームセンターなどで購入、200円程度)に水を入れて、エバポレーターに吹きかけながら作業を進めるといい感じで汚れを洗い流すことが出来ますので、準備しておきましょう。
次のページでは、エバポレーターの具体的な洗浄方法についてお話していきます。
エバポレーターの具体的な洗浄方法
ここからは、エバポレーターの具体的な洗浄方法についてお話していきます。
内装パーツを分解する
エバポレーターを洗浄するためには、まず、助手席ダッシュボード周りのパーツを外していく必要があります。
グローブボックスは、開いて上に引っ張ると取り外すことが出来ます。
グローブボックスの後ろ側はこのような感じになっています。
次に、エンジンコンピューター(黒色のBOX)の配線を取り外して、固定ネジを緩めていきます。
エンジンコンピューターが外れると、ブロアファンBOX(白色)が見えてきます。
ファンモーター(黒色)はビス止め(3個所)されていますので、ドライバーで取り外していきます。
取り外したファンモーターをよく見てみると、大きなホコリ汚れがかなり付着しています。
このファンの汚れは、後ほどブラシなどを使ってきれいに取り除いてあげることにします。
続いては、ファンボックスを分解していきます。
ファンボックスの上側カバーを固定しているネジを取り外し、少し狭いですがうまくずらしてエバポレーターが見えるようにしていきましょう。
エバポレーターの部分を拡大して見てみると、こんな感じでホコリがびっしりと付いていることがよく分かります。
ざっくりと7割以上の面積がホコリで覆われてしまっています。
これではエアコンの風が弱くなってしまい、うまく車内を冷やすことが出来ませんね。
エバポレーターのホコリ汚れを取り除く
エバポレーターに付いた汚れは、歯ブラシを使ってゴシゴシと磨いて取り除いていきます。
実際にやってみないとわからないと思いますが、エバポレーターに付いた汚れはかなり頑固にこびりついているので、ノズル付きボトルで水を吹きかけて歯ブラシでこするという作業を1時間程度やらないとエバポレーターはきれいになりませんでした。
最終的にはこんな感じで付着ししていたカビ汚れの大部分を取り除くことが出来ました。
後は、逆の手順で組み立てて行けばエバポレーター洗浄は完了ですが、分解ついでに、ファンボックスの内壁や、ブロアファンの羽などもきれいにしておくと良いでしょう。
お疲れさまでした。
これで、カーエアコンのエバポレーター洗浄は完了です。
最後に一言
今回は、【軽バン】自分でカーエアコンのエバポレーターを洗浄掃除する方法についてお話しました。
今回掃除した車は少し古いタイプの軽バンで、カーエアコンにエアコンフィルターが付いていない車種でした。
また数年後にはエバポレーターにホコリが溜まってしまうと思いますが、しばらくの間は快適にエアコンを使うことが出来るようになるでしょう。
最近、カーエアコンの風が弱いなぁと感じた時は、この記事を参考にしてみてください。
是非参考にしてみてくださいね。
それでは!