【保存版】自分でブレーキパッド&ローターを交換する方法

ブレーキパッドやローターは自分で交換しても良いのか?

具体的な作業の説明に入る前に、ふと疑問に思ったことがありました。

「ブレーキパッドやローターは、自分で交換してしまってもいいものなのか?」

このことを正しく理解するためには、該当する作業が法律上どのような取り扱いをされているかということを知っておく必要があります。

まず、ブレーキローターの交換作業は、「道路運送車両法施行規則」の中の「分解整備」に該当します。

第三条  法第四十九条第二項 の分解整備とは、次の各号のいずれかに該当するものをいう。

(中略)

五 制動装置のマスタ・シリンダ、バルブ類、ホース、パイプ、倍力装置、ブレーキ・チャンバ、ブレーキ・ドラム(二輪の小型自動車のブレーキ・ドラムを除く。)若しくはディスク・ブレーキのキャリパを取り外し、又は二輪の小型自動車のブレーキ・ライニングを交換するためにブレーキ・シューを取り外して行う自動車の整備又は改造

引用)道路運送車両法施行規則

では、この分解整備というのは誰が行うべきなのかというと、こちらの記事が参考になると思います。

自動車の使用者本人が上記の分解整備を行った場合は、点検整備記録簿に記入し、2年間保存しなければなりません(道路運送車両法第49条2、自動車点検基準第4条2)。以前は、使用者本人が分解整備をしたときは、国の検査場での分解整備検査が義務付けられていましたが、平成10年に廃止になりました。

分解整備も、前ページの定期点検同様、使用者本人で分解整備ができる人は少数派でしょう。そこで分解整備も委託することができます。委託する際は、必ず分解整備事業者(認証整備工場や指定整備工場)に委託してください。分解整備事業者以外が他人の車の分解整備を行うことはできません。

ディスクパッド交換のページでもふれましたが、分解整備は安全上重要な部分の整備です。十分な知識・技術のある方は自分で行ってもかまいませんが、自信のない方は分解整備事業者に委託することを管理人としてはお勧めします。

引用)分解整備の定義|ちょっと得するかも?

 

自動車の、保安上重要な部位を整備するには、整備士資格が必要という話しがありますが、間違ってないけど正しくないんですよね、これ。

結論から言っちゃうと、自動車使用者が整備(まぁつまり自分の車を自身で整備)する場合には、整備士資格は不要です。

逆に言えば、有償無償を問わず、他人の車の保安上重要な部位を整備するには、整備士資格が必要です。

そして有償ならば地方運輸局の認証を得た工場(認証工場)でなければならない、という具合です。

ちょっと根拠を整理すると、まずは「道路運送車両法」によりますと、第四十七条に「自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。」と書いてあります。

つまり、使用者自身に点検と整備を義務づけています。

そして、第四十七条の二の3項で「自動車の使用者は、前二項の規定による点検の結果、当該自動車が保安基準に適合しなくなるおそれがある状態又は適合しない状態にあるときは、保安基準に適合しなくなるおそれをなくするため、又は保安基準に適合させるために当該自動車について必要な整備をしなければならない。」と記しています。

とは言うものの、気になる条文もあります。整備管理者を選任しなさいという条項(第五十条)です。ただし、これは「車両総重量八トン以上の自動車」に関してですので、一般的な自家用車では該当しませんね。

と、いうことで、全条文を見ても、ど~こにも、分解整備は有資格者が行わなければならない、という記載はありません。

引用)クルマのブレーキパッド交換などのDIYは違法か?(笑)|macocciの、主にROVER75ブログ

 

>個人的に友達にやってあげる(してもらう)とかも違法ではありません
これは違法になります

qtynd045さんが言われるように自分のクルマを自分が作業する場合だけ合法になります
>事業としてお金が発生したら資格無いと違法です
事業として無料で作業しても関係ないです、料金の発生は関係ありません

引用)自動車のブレーキパッドを整備資格のない人が交換|Yahoo知恵袋

これらをまとめてみると、他人の車を整備する(お金の受け渡しの有無は関係なし)場合は自動車整備士という資格が必要となります(責任問題があるため)が、自分の車を自分で整備する場合は特に資格がなくてもOKということ。

良く考えてみると、ユーザー車検といって、自分で法定点検及び必要整備をして、陸運局で車検を通している人はたくさんいますし、そういった人達は車検に通すために必要な分解整備を自分自身の手で行っているわけです。

ですから、「自分の車を自分で分解整備する」という点については、自己責任で行う分にはOKで、自分で責任が持てない(知識やノウハウがない、自信がない)場合は、有資格者(車屋さん)などに分解整備をお願いするという判断になるのだと考えておきましょう。

なお、ブレーキパッドの交換作業後、それを記録に残す必要はありませんが、例えば車検や法定点検などのタイミングで点検整備記録簿にブレーキパッド残量などを記載する欄がありますので、そこに残り厚さを記載する事になります。

24ヶ月法定点検記録簿

出典)24ヶ月定期点検記録簿

ですので、書類を残す必要があるのはブレーキパッドなどを交換したタイミングではなく、車検などの法定点検(12ヶ月、24ヶ月)となります。

ブレーキパッドの交換は自分で行うけれども、車検は業者に依頼するという場合、過去にブレーキパッドを誰が交換したというのは全く関係ありません。

業者としては車検を受けた時点で、法定24ヶ月点検整備項目の中にあるブレーキパッドの残りやブレーキが効きを業者側で確認し、先程のような記録簿にチェックしていきます。

車検を業者に依頼する際、過去に誰がブレーキパッドを交換したのかということについては、車検を引き受けてもらえるかどうかということに関係ありませんので、ご参考まで。

ブレーキパッド作業可否のポイント

  • ブレーキパッドの交換は「分解整備」となる
  • 整備士の資格がない人が、他人の車のブレーキパッド交換は法律で禁止されている
  • 自分の車であれば法律的には禁止されておらず、自己責任となる(ユーザー車検の考え方)
  • 経験などがあり、自分で責任が持てる人以外はDIY交換は避け、有資格者(業者)に依頼する

次のページでは、ブレーキパッド交換に必要な物についてお話していきます。




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