一般的には、バッテリーの寿命は2~5年と言われています。
ですが、キーを回したときのキュルキュルというセルモーターの回転音が弱くなってきたりした場合、それはもう「バッテリーの交換時期だというサイン」なので、バッテリーの交換を検討し始めたほうがいいでしょう。
ここで知っておいてほしいことは、車のバッテリーは自分で簡単に交換することができるパーツだということ。
今回は、そんなバッテリー交換の方法について、初心者にもわかりやすいように写真付きで詳しく解説していきます。
バッテリー交換に必要なもの
まずはじめに、自分で車のバッテリーを交換する際に必要な物についてお話していきます。
【必要な物その1】自分の車に適合したバッテリー
最初に準備すべきものは、自分の車に適合したバッテリーです。
初めて自分でバッテリーを購入しようと思ってホームセンター等に行くと沢山の種類のバッテリーが置いてあって、どのバッテリーを選べばいいのか分からないと思います。
バッテリー購入の際のポイントは、車種によってバッテリーのサイズやプラスマイナスの端子の位置、必要とされるバッテリー容量などが異なるため、これらのバッテリーの中から自分の車に適合したバッテリーを選ぶ必要があるということです。
自分の車に合ったバッテリーを購入する一番確実な方法は、自分の車のボンネットを開いて、バッテリーに記載されているバッテリー品番と同じ品番のものを購入するということです。
私の車の場合、ちょうど交換したタイミングを示すシールがバッテリーの品番を隠してしまっていました・・・。
そこで、もう一つの方法として、ホームセンターのバッテリーコーナーに置いてあるバッテリー品番カタログから自分の車に合ったバッテリーを選ぶことにしました。
まず、自分の車の車検証の写真をスマホなどで撮影しておくか、そこに記載の型式(CBA-E51など)をメモしておいて、後で分かるようにしておきます。
次に、ホームセンターのバッテリーコーナーに置いてあるバッテリー品番カタログで自分の車(型式)に適合するバッテリーの品番を見つけ出します。
これで、自分の車に適合するバッテリーが「80D23R」であることがわかりましたので、そのバッテリーを購入すればOKです。
なお、ハイブリッドカーやアイドリングストップ機能のある車などの場合も、今の車に付いているバッテリーと同じ品番の物か、同様の手順でカタログから品番を見つければOKです。
ちなみに、最近では再生バッテリーと呼ばれる中古バッテリーが新品バッテリーの1/3~半額ぐらいの値段で購入することができます。
出典)エコバッテリー・エコインクの激安リサイクルショップ|イーネ
再生バッテリーとは、バッテリーの性能を低下させる「サルフェーション」と呼ばれるバッテリー内部のサビのようなものを、特殊な充電(パルス方式)で除去したもののことをいいます。
性能的には新品とほとんどかわりませんし、長期間の保証を設けているショップがほとんどですので、新品かどうかにこだわらない人であれば、再生バッテリーを使ったほうが費用を格段に抑えることができますので、ご参考まで。
【必要な物その2】10mmのスパナ
ほとんどの場合、バッテリーを交換するために必要な道具は10mmのナットを回すためのスパナなどだけでOKです。
バッテリーの端子やバッテリーを固定している金具も10mmのナットで固定されていることがほとんどです。
感電(ショート)のリスクを減らすためには、持ち手部が樹脂やゴムで覆われたバッテリー交換専用のスパナを使うのもいいと思いますが、それよりも次に紹介する保護具(ゴム手袋や保護メガネ)を着用することと、作業手順を間違えないこと(マイナス端子を外してから、プラス端子を外すなど)のほうが重要ですので、慣れている人なら普通のスパナでもOKだと思います。
【必要な物その3】ゴム手袋と保護メガネ
バッテリーを交換する際に最も大事なことは、感電(ショート)しないことと、バッテリーの内の硫酸で失明しないことです。
感電やショートについては、絶縁体(電気を通さない材質)であるゴム手袋をして手順通りに作業を進めれば防ぐことができます。
また、バッテリー液が目に入らないようにする(失明の危険を防ぐ)には、保護メガネが最適です。
慣れている人は保護メガネをせずに軍手だけで作業することもありますが、初心者の場合は念には念を入れて、ゴム手袋&保護メガネで作業することをおすすめします。
次のページでは、バッテリー交換の具体的な手順についてお話していきます。