【パルス充電器】車のバッテリー性能をDIY再生させる方法

再生バッテリーを作るために必要な物

まずはじめに、性能が劣化した中古バッテリーのサルフェーションを除去した再生バッテリーを作っていくために必要な物についてお話していきます。

【必要な物その1】中古のバッテリー

パルス充電でサルフェーション除去する中古バッテリー

はじめに準備するのは、ある程度劣化が進んだ中古バッテリーです。

バッテリーの劣化具合を知るためにはCCA値を測定すれば良く、後ほど紹介するCCAテスターを使って簡単に測定することができます。

バッテリーのCCA値を測定するCCAテスター

※デジカメの仕様上、CCAテスターの数値がうまく撮影できていません。

ちなみに、CCAとはコールドクランキングアンペアの略で、鉛バッテリーが持つ固有の「性能基準値」のことで、「-18℃±1℃の温度で放電し、30秒目の電圧が7.2V以上となるように定められた放電電流」と定義されています。

例えば、CCAが480Aのバッテリーとは、マイナス18℃で480CCAの定電流放電を30秒間行っても、7.2V以上の端子電圧を維持できるバッテリーであるという意味で、このCCA値が大きければ大きいほどバッテリーの性能が高いということになります。

まぁ、難しいことは考えず、サルフェーションなどによってバッテリーの性能が劣化すると、このCCA値が小さくなってしまうということを知っておけばいいと思います。

BMW車純正バッテリーのCCA値

今回準備したバッテリーのCCAの新品時の値(設計値)は480Aに対して、現在(充電前)の値は○○A(◯%)ですので、かなりバッテリーの性能が落ちており、バッテリー内部ではサルフェーションが発生しているものと考えられます。

今回はこの劣化した中古の鉛バッテリー(メンテナンスフリーのもの)をパルス充電して、どのくらいまで性能が回復するのかを確認していきたいと思います。

【必要な物その2】バッテリー充電器

パルス充電器

次に必要なものは、バッテリー充電器です。

前のページでお話したとおり、バッテリーの性能劣化を引き起こすサルフェーションを除去するためにはサルフェーション除去機能(パルス充電)ができるものを利用する必要があります。

今回私が準備したのは、バッテリーのサルフェーション除去機能に定評のあるOMEGA PRO OP-0002というバッテリー充電器です。(「ACDelco AD-0002」のOEM品です。)

サルフェーション除去機能(パルス充電)がついたバッテリー充電器

ネットショップなどで13000円程度という安さで購入できるにも関わらず、幅広いバッテリーに対してパルス充電によるサルフェーション除去ができる優れものです。

サルフェーション除去が可能なパルス充電のイメージ

基本的には、バッテリーに端子を繋いでスイッチを入れれば通常充電の中にパルス充電も行ってくれる仕組みになっているのですが、手動(メンテナンスモード)でパルス充電だけを行うことも可能です。

一般的な充電器の場合、バッテリーの劣化がかなり進んでしまったものを充電しようと思ってもエラー表示の充電不可になってしまうのですが、この充電器の場合は、先ほどお話したメンテナンスモードを使えば、そのようなバッテリーに対してもサルフェーション除去を試すことができ、うまくバッテリーの性能が戻ってきた場合は、通常の充電を行っていくことも可能です。

私の印象では、一般的な鉛バッテリーであれば、物理的な破損(電極が割れている、電解水がないなど・・・)がない限り、かなり劣化してしまったバッテリーでもそこそこの確率で再生することができるという印象です。

ここで注意してほしいことは、ネット検索してもらうと分かる通り、5000円ぐらいからサルフェーション除去機能を謳ったバッテリーチャージャーがたくさん売られています。

ですが、対応バッテリーの種類(AGMやオプティマ、ディープサイクルなど)や容量の大きさ(Ahの値)が限定されていたり、サルフェーション除去機能がイマイチで性能の戻りが悪かったりすることもありますので、初めてサルフェーション除去を目的としてバッテリーチャージャーを購入する場合、「OMEGA PRO OP-0002」や「ACDelco AD-0002」といった性能や操作性に定評のあるものを選んでおいた方がいいと思います。

なお、一般的なホームセンターなどで売られているバッテリー充電器にはサルフェーションを除去できるパルス充電機能がついていないことがほとんどですので、ご注意を。

【必要な物その3】CCAテスター

バッテリーのCCA値を測定するCCAテスター

CCAテスターは再生バッテリーを作るために必須ではありませんが、パルス充電の結果、本当にバッテリーの性能が回復したのかを確かめるために使います。

バッテリーの状態を確認するためには一般的なテスターなどで電圧を測ることが多いのですが、電圧だけではバッテリーの状態を正しく把握することができません。

電気の流れを水が流れる滝に例えるなら、滝の高さが「電圧」であり、その滝を流れる滝の幅が「CCA値」という感じです。

出典)トロント&ナイアガラの滝|H.I.S

いくら滝の高さ(電圧)が高くても、滝の幅が狭かったりすると、滝を流れる水に力はありません(CCA値が小さい)が、ナイアガラの滝のように高さに加えて壮大な幅がある場合は、その水の流れに大きなエネルギーを感じる(CCA値が大きい)ことができますね。

サルフェーションが進んでバッテリーの性能が落ちるという状態は、滝の高さ(電圧)は同じまま、この滝の幅が狭くなってきて電気がうまく流れなくなるというようなイメージをもってもらうといいでしょう。

ネットショップなどで5000円ぐらいで購入できますので、本当にバッテリーが再生したのか確認したい方は、このCCAテスターも使ってみると面白いと思いますよ。

次のページでは、再生バッテリーを作るための具体的なバッテリー充電方法についてお話していきます。