【バッテリー上がり】ブースターケーブルでエンジンをかける方法

バッテリー上がりをブースターケーブルでエンジン始動

ライトや室内灯の点けっぱなしでバッテリーが上がってしまい、エンジンがかからなくなってしまった・・・

そんな時に役立つのが「ブースターケーブル(ジャンプケーブル)」という道具で、この道具を使ってもう一台の車から電気を分けてもらうことで、バッテリーが上がってしまった車のエンジンをかけることができます。

今回は、このブースターケーブルを使ってバッテリー上がり車のエンジンを書ける方法について、具体的な手順から、作業をする際の注意点、エンジンがかかった後にやるべきことについて、ステップごとに写真付きで詳しく解説していきます。

バッテリー上がりの車のエンジンをかけるために必要なもの

まずはじめに、バッテリー上がりの車のエンジンを掛けるために必要なものについてお話していきます。

【必要な物その1】ブースターケーブル(ジャンプケーブル)

ブースターケーブルでバッテリー上がりのエンジン始動

ジャンプケーブルとは、バッテリーが上がってしまって動かなくなってしまった車のバッテリーと、その車に電気を供給するための車(救援車)を接続する際に使う道具のことです。

ブースターケーブルの長さは3~10mの物がありますが、3mただと車の止め方によっては、ケーブルが届かないということもありますので、5mのタイプを選んでおくと余裕を持って作業ができると思います。

バッテリー上がりの車のエンジンをかけるために使うブースターケーブル

注意点として、ブースターケーブルはバッテリーの容量にあった仕様のものがあり、たとえば、ケーブル径の小さな低用量タイプのバッテリー用のブースターケーブルをつかって、容量の大きなバッテリーを搭載した車のエンジンを始動してしまうと、ケーブルが異常発熱してしまい、発火する危険もあります。

ここでバッテリーの容量とは、Ah(アンペアアワー)という単位で表示されているもののことをいいますが、バッテリー本体には記載がない場合がほとんどです。

バッテリーに記載の型番をネットで検索(例えば、「75D23R 容量」など)すれば、ご使用のバッテリーが何Ahのものであるか確認することができますので、それに対応したブースターケーブルを購入すると良いでしょう。

【必要な物その2】エンジンのかかる車(救援車)

バッテリーが上がってしまった車に電気を分けてあげる方の車も準備しておきましょう。

バッテリー上がりをブースターケーブルでエンジン始動

電気を分けてあげる方の車(救援車)の条件としては、今回バッテリーが上がってしまったノアに積まれているバッテリーの電圧が12Vなので、同じ12Vの電圧で動いている車を用意する必要があります。

というものの、基本的に一般的な車のほとんどは12V仕様なのでそのまま救援車として活用できます。

気をつけなければならないのは、2t以上のトラックや一部のSUV(ランクル、サファリ、パジェロ)等の場合、24Vのバッテリーを積んでいたり、12Vのバッテリーを2つ積んで24V仕様になっていたりしますので、注意が必要です。

なお、外車も基本的には国産車と同じ12V仕様のものがほとんどですので、救援車として活用することができます。

【必要な物その3】ゴム手袋

ゴム手袋

ジャンプケーブルを使用する際は、感電のリスクを低減するために、絶縁素材のゴム手袋などを着用して作業することをおすすめします。

慣れている人などは、軍手や素手で行っていることを見たことがありますが、初心者の場合は、安全のためにもゴム手袋(家庭用のものでOK)を着用してくださいね。

ブースターケーブルを使ってエンジンをかける具体的な手順

ここからは、ブースターケーブルを使って、バッテリー上がりの車のエンジンをかける具体的な手順についてお話していきます。

【STEP1】バッテリーが上がってしまった車の前や横にもう一台の車を寄せる

ブースターケーブルを使ってバッテリー上がりの車のエンジンをかけるためには、もう一台の車(救援車、エルグランド)をバッテリーが上がってしまった車(ノア)の近くに止める必要があります。

ブースターケーブルを使うためにバッテリーが上がってしまったノアの横に車を停める

ブースターケーブルは3mタイプのものが多いため、できる限り車同士を近づけて駐車しないと、ブースターケーブルが届かない場合があります。

今回はバッテリーが上がってしまったノアの前方に駐車スペースがなかったため、このように救援車となるエルグランドを横付けにしました。

【STEP2】ボンネットを開けてバッテリー位置を確認する

救援車を準備することができたら、両方の車のボンネットを開き、両方の車のバッテリーの位置を確認していきます。

バッテリー上がりを直すためにボンネットを開く

一般的な日本車の場合は、ボンネットを開いたところにバッテリーがあります。

ノアのバッテリー積載位置

一部の外車の場合、バッテリーそのものはトランクに積載されているタイプもありますが、ほとんどの場合、下の写真のようなブースターケーブル接続用の電源端子(プラス、マイナスの両方)がボンネット内に設置されていますので、ジャンプケーブルの接続はボンネット側でOKです。

輸入車のバッテリー端子

【STEP3】プラス側(赤)からブースターケーブル(赤)を接続する

ブースターケーブルは基本的に赤色のプラス側から接続するのが基本です。

はじめに、救援車(エルグランド)のバッテリーのプラス端子(赤いカバーの中にある)に、赤色のブースターケーブルを接続していきましょう。

バッテリー上がりブースターケーブルを救援車のプラス端子

次は、バッテリーが上がってしまっている車(ノア)のバッテリーのプラス端子に、赤色のブースターケーブルのもう片側を接続していきます。

ブースターケーブルをバッテリー上がり車のプラス端子

この作業をする時の注意点は、作業中のブースターケーブルの先端金属部をボディーやエンジン本体などに接触させないようにすることです。

接触してしまった場合、バチッと火花が散ってショートします。

接触部に傷が残りますし、安全な状態ではありませんので、ブースターケーブルの先端金属部はプラス端子以外に接触しないよう身長に作業を進めていきましょう。

【STEP4】マイナス側(黒)にブースターケーブル(黒)を接続する

次は、救援車(エルグランド)のバッテリーのマイナス端子に黒色のブースターケーブルを接続していきます。

バッテリー上がりマイナス端子にブースターケーブル

後はバッテリー上がり車(ノア)のバッテリーのマイナス端子に、黒色のブースターケーブルを接続すればOK。

バッテリー上がり車のマイナス端子にブースターケーブル

バッテリー上がり車側のマイナス端子接続の際は、バチッと火花が散りますが、これは同しようもないことですので、臆することなく接続していきましょう。

なお、本来はその火花がバッテリーから出る可燃性のガスに引火するのを防ぐために、エンジン本体など、バッテリーから離れている部分にアース接続するのが望ましいのですが、最近のエンジンルームは金属部がカバーで覆われていることも多いので、今回はバッテリーのマイナス端子に接続して説明しています。

作業をする場合は、ジャンプケーブルの説明書を確認してから、作業をすすめるようにしてください。

これでブースターケーブルの接続は完了です。

バッテリー上がりをブースターケーブルでエンジン始動

【STEP5】バッテリー上がり車のエンジンをかける

さぁ、いよいよバッテリー上がり車のエンジンをかける段階です・・・。

といいたいところですが、この状態でいきなりバッテリーが上がってしまっている車(ノア)のエンジンをかけるのではなく、もう一つしておくことがあります。

それは、救援車(エルグランド)のエンジンをかけ、エンジンの回転数を高め(約3000回展程度)に保つということ。

バッテリー上がり救援車の空ぶかし

こうすることによって、救援車側のバッテリーの電圧が高まり、バッテリー上がり車のエンジンのかかりを良くすることができます。

救援車にタコメーター(回転数計)がない場合、アクセル少しだけ踏むイメージ(80kmぐらいで走る感じ)で回転数を上げてもらえるといいと思います。

後は救援車(エルグランド)の回転数が上がっている状態で、バッテリー上がり車(ノア)のエンジンをかけていきます。

ブースターケーブル接続後、バッテリー上がり車のエンジンをかける

車種によってはエンジンの掛かりが悪い場合もありますが、何度か挑戦しているとかかることがありますので、諦めずに何度も挑戦してみてください。

【STEP6】ブースターケーブルを外す

バッテリー上がり車のエンジンが掛かったら、ブースターケーブルを接続時と逆の順番で外していきます。

  1. バッテリー上がり車のマイナスケーブル(黒)
  2. 救援車のマイナスケーブル(黒)
  3. バッテリー上がり車のプラスケーブル(赤)
  4. 救援車のプラスケーブル(赤)

お疲れ様でした。

これでバッテリー上がり車のエンジン始動は完了です。

エンジン始動後にやるべきこと

バッテリーが上がってしまった車のエンジンの始動に成功したら、しばらくの間、エンジンを止めずに走行するなどして弱ってしまっているバッテリーを充電しておきましょう。

この充電作業を怠ると、次のエンジン始動ができずに、もう一度ブースターケーブルを接続しなければならないなんて事になってしまいます。

時間的に余裕があるのであれば、1時間ほどその辺をドライブしておくと安心です。

エンジンがかからない場合の原因と対処法

どうしてもエンジンが掛からない場合は以下のようなことが考えられます

  • 救援車側のバッテリー電圧が異なる
    →24V車のエンジンをかけるためには、24V仕様の救援車が必要
  • 救援車側のバッテリーが弱っていて、バッテリー上がり車のエンジン始動のための電圧が足りない
    →救援車側のエンジンをしっかり空ぶかしし、供給電圧を上げた状態でバッテリー上がり車のエンジンをかける
  • ケーブルの接続が間違っている
    →もう一度、正しい手順で接続する
  • エンジンコンピューターの学習値が初期化されてしまった
    →ディーラーなどに対応してもらう必要あり

なお、エンジンが一度はかかるけれども、しっかりと充電走行した後でも、すぐにバッテリーが上がってしまうという場合は、オルタネーターの故障か、バッテリー自体が劣化が考えられます。

そのような場合は、オルタネーターやバッテリーの交換が必要となりますので、ディーラーや修理工場に連絡をとりましょう。

ブースターケーブルによるジャンプスタートのメリット

ここからは、ブースターケーブルを使ってバッテリー上がり車のエンジンを始動させる方法のメリットについてお話していきます。

【メリットその1】近場で購入できてとにかく安い

ブースターケーブル

ブースターケーブルは、ホームセンターなどで1000円程度で購入することができます。

車を複数台持っている場合は、JAFなどを呼ぶよりもブースターケーブルを購入したほうが圧倒的に少ない出費でバッテリー上がり車のエンジンを始動させることができます。

【メリットその2】コンパクトで故障しない

ブースターケーブルは単なるケーブルなので、ちゃんと束ねておけばコンパクトに収納することができます。

また、精密機械でもないため、ブースターケーブルが使えなくなることは殆どありませんので、一度購入したら何十年も使うことができます。

ブースターケーブルのデメリット

ここからは、ブースターケーブルを使ってバッテリー上がり車のエンジンを始動させる方法のデメリットについてお話していきます。

【デメリットその1】もう一台車を準備する必要がある

ブースターケーブルを使ってバッテリー上がり車のエンジンを始動させるためには、もう一台車を準備しなければなりません。

バッテリー上がりをブースターケーブルでエンジン始動

それに対して、ジャンプスターターと呼ばれるモバイルバッテリーの大型版のようなものを使った場合、ジャンプスターターの中にエンジンを始動させるために必要な電気を蓄えているため、ジャンプスターターさえあればバッテリー上がり車のエンジンを始動させることができます。

ジャンプスターターでエンジン始動

車が一台しかない場合はブースターケーブルよりもジャンプスターターの方が圧倒的に便利だと思います。

>>【バッテリー上がり】ジャンプスターターでエンジンをかける方法

【デメリットその2】バッテリーを接続する順番が難しい

ブースターケーブルを使ってバッテリー上がり車のエンジンを始動させるためには、決められた順番通りケーブルを接続していく必要があります。

特に初めてブースターケーブルを使う場合、ちょっと戸惑うかもしれませんが、二度目以降はチャチャッとつなげるようになると思います。

【デメリットその3】本格的なバッテリーの充電はできない

ブースターケーブルは車のエンジンを始動させるための電気を供給するだけのもので、バッテリーが上がってしまた車のバッテリーを充電するものではありません。

ですので、バッテリーが上がってしまった直後のバッテリーの中にはあまり電気が蓄えられていない状態なので、その後車を1時間ほど走らせてバッテリーを充電したり、家庭用のバッテリー充電器などでバッテリーを充電して上げる必要があります。

家庭用の充電器の中にはサルフェーション現象で弱っってえしまったバッテリーを再生させる機能(パルス充電)ができるものもありますので、バッテリー上がりを予防するという意味ではそのような充電器を活用するのも一つの手だと思います。

>>【パルス充電器】車のバッテリー性能をDIY再生させる方法

最後に一言

今回は、【バッテリー上がり】ブースターケーブルを使ってエンジンをかける方法についてお話しました。

ほとんどのケースでは、この方法でバッテリー上がり車のエンジン始動が可能です。

作業を実施する際は、ブースターケーブルの説明書をしっかりと読み、安全面には充分に気をつけて行うようにしてくださいね。

それでは!

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